トランクスの歴史について

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トランクスの歴史について
シューバンのメンズボクサーパンツ・ブリーフ

トランクスは、ボクサーパンツ人気に押され気味ではありますが、未だに市場において高い存在感を維持しています。
今回は知っているようで知らないトランクスの歴史をひも解いてみましょう。

トランクスの原型は、アメリカでユニオンスーツというツナギのような下着の下半身部分を分離してショートパンツ化したものです。
1910年のことで、意外にもブリーフより長い歴史を持っているんですね。
その後のブリーフ誕生の煽りを受けて日陰の道を歩んでいきますが、社会の価値観の変化によって、現在の人気のきっかけとなるチャンスを掴みます。

トランクスの特徴は、なんといっても下着然としない形状です。
ブリーフ人気から脱却したい若者の獲得や、スポーツの普及などで下着姿を人前に見せる機会の増加によって、下着らしく見えないトランクスのニーズが高まりました。
特に日本では、1970年代に起こったサーフィンブームの影響が、人前で着替えるのに抵抗が少ないトランクスへの切り替えの追い風となりました。
ちなみに、他のパンツに比べて色物・柄物が多いのは、戦時中のアメリカ国内で、物資不足により古着をトランクスの生地に転用したことからなのだそうです。

ファッション性という役割はボクサーパンツに譲る形となりましたが、ゆったりとした着用感を求める人々に支持され続けています。
着用感という住み分けがあるため、男性用下着界のベテラン選手はこれからも一定以上のシェアを保っていくのではないでしょうか。