男性の体を知ろう:不妊原因の約45%は男性(男女双方含む)にあります
子どもが欲しいと願いながらも恵まれないカップルは、現在7組に1組ともいわれています。「不妊は女性の問題」と思われがちですが、決してそうではありません。女性だけに原因がある場合は約40%であり、男性のみ、または男女共に原因があるケースが約45%を占めています。子作りの第一歩として、まずは男性自身が自分の体の状態や生活習慣を見直すことが重要です。

きつい下着が精子の数に悪影響?(イギリス紙の報道)
イギリスの新聞『Independent』紙は、不妊治療を行うカップルを対象とした研究結果を報じ、男性のライフスタイルが不妊に与える影響を指摘しました。そのなかでも特に注目されたのが、「きつい下着やタイトなパンツの着用が、精子の数に大きな影響を与える」という内容です。
深刻化する日本人男性の精子数減少
実は、日本人男性の精子数は減少傾向にあります。
- 1998年の調査(大阪)では、19~24歳の健康な日本人青年の93%が、異常精子を10%以上保有していると報告されました。
- 慶応大学医学部の専門家によれば、日本人の成人男性の精子数は過去約20年間で1割程度減少しています。
- 帝京大学の調査(1996年~1998年、20~26歳の男性34人)では、精子の濃度や運動率でWHO(世界保健機関)の基準を満たしたのは、わずか1人でした。
また、日欧の国際共同研究により、日本人男性の精子数は、調査対象となった欧州4か国の中でも少なく、フィンランド男性の約3分の2しかないことが明らかになっています。(※フィンランドでも過去5年間で27%減少しており、世界的な問題となっています)
これらの現実は、将来生まれてくる赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があり、真剣に向き合わなければならない課題です。

男性更年期・機能障害の鍵:睾丸の温度と健康の関わり
では、なぜ下着が問題になるのでしょうか?それは「温度」です。
男性の陰嚢(いんのう)が体外に出ている理由は、睾丸の温度を体温よりも低く保つためです。精子が最も効率よく作られるのは、通常の体温(36~37度)より少し低めの温度環境です。
過去にドイツでは、「赤ちゃんに使い捨てオムツをさせると睾丸温度が1度上がり、将来の生殖機能に悪影響を及ぼすリスクが高まる」という発表がありました。睾丸は非常に温度に敏感で、たった1度上昇するだけで機能が衰え、37度になると精子は死滅すると言われています。
睾丸の温度が上がり機能が低下すること(=テストステロンの生産量減少)は、男性更年期障害やED(勃起不全)の原因の一つともなり得ます。

妊活中の男性に最適な下着選びとは?「通気性」と「ホールド力」
睾丸の温度を上げないために、通気性が良く締め付けないトランクスや大きめの下着を選ぶ方も多いでしょう。
しかし、ただ緩ければ良いというわけではありません。 支えがない状態でぶら下がった陰嚢は、重力によって下に伸び、血管が細くなって血行不良を引き起こします。血行が悪くなれば当然、睾丸の機能は低下します。さらに、位置が安定しないことで物理的な衝撃を受けやすく、睾丸にとって危険な状態になります。
一方で、ピッタリとしすぎた(きつい)ボクサーパンツなどを履き続けると、今度は熱がこもって陰嚢の温度が上昇し、男性ホルモンの分泌を著しく妨げてしまいます。
つまり、男性の生殖機能を健康に保つための下着選びには、以下の2つの条件を両立することが不可欠なのです。
- 熱を逃がす「通気性」
- 適切な位置を保つ「ホールド力」
毎日の下着選びを見直すことは、今日からできる最も簡単な妊活・体質改善の一つです。ご自身の健康と、将来の家族のために、まずは一番肌に近い「下着」から変えてみませんか?
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